お住まいを良い状態で維持するために
塗料の果たす役割は大きくなります。
定期的な塗り替えをすることで、
外壁材のトラブルが予防でき、
万が一、問題が発生していても
早期発見、早期解決に繋げることができます。
家の生涯コスト
家が新築されてから
取り壊されるまでにかかるコストを
「生涯コスト」と呼びますがが、
外壁リフォームも「生涯コスト」の中では
大きな役割を占めます。
最近は、耐久性のよい外壁材や塗料も増えていて、
以前よりもメンテナンスの頻度は少なくなっているのが現状です。
反面、外壁材や塗料の選択肢が多くなり、
何をどう選べばよいのか解らないという人も多いんです。
「ペンキを塗る」と一言にいっても
性能・種類が豊富なんです!
この表は塗料の種類と塗り替えの頻度から、
家の一生を40年と考えて、
40年間にかかる費用シミュレーションしたものです。
外壁材の「重ね張り」や「張り替え」のタイミングによって
「生涯コスト」は違ってきますが
トータルコストを把握する際の参考になるでしょう。
塗料の比較
■ウレタン塗料
★★☆ 耐用年数5~7年
塗膜面に光沢があり、紫外線に強い。
様々な外壁材に使えるが
耐久年数はさほど長くない。
≪生涯コスト450万≫
■シリコン塗料
★★☆ 耐用年数10年
耐久性に優れ、現在外壁塗装業者が使用する塗料の主流。
また発色が美しく、見栄えがよい。
≪生涯コスト440万≫
■フッ素塗料
★★★ 耐用年数10~15年
シリコンより高耐久。
長期間美しい壁を維持できる。
耐熱、耐寒など様々な機能を持つ。
≪生涯コスト420万≫
■遮熱塗料
★★★ 耐用年数10~15年
ロケット開発技術を応用した断熱塗料。
遮熱、結露防止、防音など様々な機能を備える。
≪生涯コスト420万≫
ウレタン塗料は1回のコストが安いのですが、
何度も塗装し直さないと美観や機能が落ちてしまいます。
1回の価格は高めですが、フッ素系や遮熱塗料を使用したほうが
ずっと住み続ける生涯コストで考えるとオトクになると言えるでしょう。
「40年も住まない」、「その間に建て替えするかもしれない」という方は
その期間を考えると遮熱塗料はスペックオーバーとなるかもしれませんね。
ただし、コストは重要ですが、あくまでもひとつの判断材料であることも
忘れないで欲しいです。
ホームセンターなどの格安リフォームプランに
飛びついてしまうと納期で待たされたり
簡易的な部材を使われたりする場合もあります。
そうすると、のちのち後悔することになります。
自分たちの住まいにとって適切な時期に、
適切な価格、適切な方法で実施していくことが大切ですね。