一時期は、「余った電気は電力会社に売電できるのでお得」の謳い文句でかなり伸びていた太陽光発電。
現在日本の住宅にはどのくらい搭載されているのか気になりませんか?
平成26年に総務省が発表した「全国消費実態調査 結果の概要」によれば、
2人以上での世帯での太陽光発電普及率で6.6%となっています。
5年前の平成21年の普及率は1.6%、5%の増加となっているので確実に増えているのでしょう。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei07_01000090.html
2010年をピークに売電価格は毎年引き下げられています。
買い取り価格に関しては「固定価格買取制度」なので
太陽光発電を設置した時期の売電価格がそのまま10年(10kw未満)・20年(10kw以上)と継続されます。
太陽光発電のトレンド
また、電力会社から買う電気単価も上昇しています。
2016年4月から電力自由化で電力会社を自由に選べるようになったことから、
ご自身で電気事業者を選んで家計メリットがあった方もいらっしゃるでしょう。
太陽光パネルの価格もかなり下がってきていますので
導入しやすくなっています。
このような時代の流れにより、
現在では、「太陽光で儲ける」というよりは、
自分で使う電気を作って消費するというトレンドなのです。
ゼロエネルギーハウスの普及へ向けて
また、「ゼロエネルギーハウス」「ゼロエネ住宅」「ZEH(ゼッチ)」
という言葉を新聞やテレビで目にする機会が多くなってきたのではないでしょうか。
国の方針で、ゼロエネ住宅を推進することが決まっており、
平成26年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画では
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住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、
2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の
実現を目指す。
エネルギー基本計画 平成26年4月
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とされています。
ゼロエネルギーハウスとは、住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、
そして太陽光発電などでエネルギーを作ることで、
空調・給湯・照明・換気などの年間の一時消費エネルギー量を
差し引き「ゼロ」にする住宅のことです。
一言で言えば、使う電力よりも、創る電力のほうが上回ることです。
それに伴い、大手ハウスメーカーから「ZEH仕様」のモデルが続々と発表され、
「これから販売する住宅はすべてZEH採用」「2016年は○○%搭載を目指す」
などとされています。
ゼロエネルギー住宅に必須となるのは電気を作るための太陽光発電。
これは、他のエネルギーを創り出す際に使う資源である原油や樹木などの環境保護にも繋がります。
新築住宅だけではなく、後付けやリフォームでも太陽光発電の必要性が再確認されることでしょうね。