お宅もそろそろ?屋根塗装のお年頃

 

手軽に出来る屋根のリフォームに「塗装(塗り替え)」工事があります。

 

塗装工事は、屋根の傷みが激しい場合や、

一度の工事で長持ちさせる場合には不向きですが、

工事が簡単で、比較的手軽に出来るのが魅力です。

 

では、どの位持つのでしょうか?

屋根の色が薄くなってきたけど、何年くらいが塗り替え時期?

 

今回は「屋根塗装の時期」を解説。

建物や屋根の形状によっても変わりますので、目安として参考にして下さい。

 

 

 

塗装の時期

 1.スレート系(平型)の屋根材

塗装の目安 7~8年

スレート屋根(コロニアル)

セメントにつなぎを混ぜ板状にした屋根材で、和風住宅を除き、最も普及している屋根です。

塗装がしやすく、色あせ以外にも、小さなひび割れなどは塗料で埋めることが出来ます。

ただし、経年劣化により割れやすくなりますので、その際には葺き替えをおすすめします。

2.スレート系(波型)の屋根材

塗装の目安 7~8年

スレート屋根(かわらU)

スレート系(平型)と同じセメントにつなぎを混ぜ板状にした屋根材で、形状が瓦を模した屋根です。

凹凸が付いている分、色あせや塗装のはがれが均一でないため、汚れが気になりやすいと思います。

 

 

 

3.瓦系(粘土瓦・土瓦)の屋根材


特に無し

瓦屋根

もともと塗装がされていない(一部除く)ため、色あせ等はありませんが、屋根の素地そのものは経年劣化で色は変わっていきます。もちろん、お好みで塗装をすることは可能です。

また、塗装は必要ありませんが、漆喰などの定期メンテナンスは必要です。

 

 

4.昔のトタン系の屋根材

10年

トタン屋根

以前の安価な金属屋根、俗にトタンと呼ばれる屋根材です。今の物と違い、塗膜が弱く10年で色あせしてしまいます。しかも、サビに弱かったため、塗装がはげるとサビに直結していました。

 

 

 

 

5.今の金属系(ガルバリウム)の屋根材(平型・瓦型)

特に無し

ガルバ屋根

20年前後の塗膜保証が付いている物が主流で、沿岸地など特殊な条件を除き、実質の耐用年数は30年以上となります。

また、アルミを主原料としていますので、色あせをした場合にもサビに対して非常に耐性が強いのが特長です。

 

 

 

まとめ

使用する塗料により塗り替えの寿命は変わりますが、一般的には安価な物は耐久年数が短いと考えて良いでしょう。また、日射を跳ね返す断熱塗料なども最近では様々な製品が出てきています。

 

ただし高額の塗料でも「屋根」の場合は、夏の強烈な直射日光、暴風、真冬の温度差など、過酷な条件下での使用ですので、外壁よりも塗装の寿命が短いのが一般的です。

 

 

塗装のメリット

・1回の工事費を安く出来る

・工事期間が短い

・塗り替えの度に、色替えを楽しめる

 。

塗装のデメリット

・時間の経過と共に色あせする

・ひび割れなど、屋根自体の定期的なメンテナンスが必要

・定期的に塗り替えるので、長期的なトータル費用では高額になり

 

屋根材の種類により、特性が違い、塗装の時期も変わってきます。

新築の際には、10年後、20年後のメンテナンスも踏まえての、屋根材を新築業者に相談しましょう。

 

リフォームの場合には、今の屋根の傷み具合と、

将来のメンテナンスを考慮して、塗装か、場合によっては屋根の葺き替えなどの修理もじっくり検討しましょう。