自分で出来る耐震チェック
お住まいの維持で、とても重要な物の1つに「地震に対する強さ」があります。
現在、木造住宅では各自治体で耐震化を促進するために
・耐震工事への補助金
・固定資産税の減額
・所得税の控除
などの、様々な支援がなされています。
※地方自治体により支援内容が異なります。詳しくはお住まいの自治体窓口にお問い合わせ下さい。
ただし、条件として「 耐震診断 」を受け、その診断書が必要となってきます。
いわば、「お家のカルテ」ですね。
正式な耐震診断は、もちろん専門家にしか出来ませんが、
日本建築防災協会が無料で「誰でもできるわが家の耐震診断」を公開しています。
「ここをチェック!」という、耐震において重要なポイントは決まっていて。
ポイントは3点です。
ポイント① 住宅の今の状態
・建物が建てられてから、何年くらいか?
。。。年数経過と共に、柱や壁の傷みと共に耐震性は弱くなって行きます。
・増改築はしているか?
。。。増改築により、本来の耐震性が失われる場合があります。
・大きな地震などを経験しているか?
。。。目に見えないところに地震のダメージが蓄積している場合があります。
ポイント② 住宅の形状
・平面の形状はシンプルか?
。。。複雑な形状ほど、地震の揺れが不規則になり、耐震性が弱くなる傾向があります。
・室内に大きな吹き抜けがあるか?
。。。地震の際に、吹き抜け部分が建物を歪ませてしまうリスクがあります。
・壁のバランスは適正か?
。。。壁が片寄っていると、地震のエネルギーが1箇所に集中してしまいます。
ポイント③ 屋根・基礎の種類
・屋根材は重い瓦か?
。。。屋根材が重たいと、屋根を支える壁・柱の負担が増え、耐震性が下がってしまいます。
・基礎はどのような種類か?
。。。
布(ぬの)基礎 | ベタ基礎 |
。。。この2つの基礎は、地震への耐性が高い強固な基礎です。
まとめ
ポイント③のみ、具体的な屋根・基礎という「 建材の種類 」に言及しています。
もちろん柱や壁の材質も耐震性に影響しますが、どんな住宅でも必須で
「 屋根・基礎の種類 」が耐震性を大きく左右することを証明しています。
ただし、耐震工事の手軽さでは、基礎・壁・基礎では、大きく変わってきます。
【基礎】は、
現実的に新築時でしか抜本的な構造変更は出来ません。
【壁】は、
間取り変更などで追加が比較的容易ですので、
間取り変更リフォームの際には、空間を広げる「壁撤去」だけで無く、
逆に空間を活かしつつも、バランスの良い壁面配置をご検討下さい。
【屋根】は、
基礎・壁と違い、屋根材そのものを総取り替えが可能です。(葺き替え工事)
実際に、多くの方が「住宅の耐震工事」として屋根の葺き替えを実施されているのも、
その手軽さと、耐震性を大きく向上させる効果からです。
屋根が傷んだ際の補修工事では、
ぜひ耐震効果も合わせてご検討下さい。